2008年4月のニュースレター:[以前のニュースレター]
 
 
4月28日(月)
 
 
■山口2区、平岡候補圧勝の勢いで解散総選挙へ
 いよいよ道路特定財源の暫定税率を延長する法案が、参議院に送付されて60日が経とうとしている。それは、4月29日である。翌30日は、道路特定財源のうち自動車重量税の暫定税率が切れる日に当たっており、政府自民党・公明党側は、4月30日にも衆議院で憲法第59条第4項の規定を使って、参議院が否決したとみなして再議決を進めることは必至の情勢になりつつある。当初、衆議院の補欠選挙である山口2区で、どちらが勝つかによって大きく左右されるものと見られていたのだが、選挙戦の途中から、自民党候補の不利な情勢が確実になると、勝とうが負けようが再議決をする方針に切り替えたようだ。結局、選挙の結果は、予想通り民主党の平岡候補が圧勝した。ガソリン税の引き下げ問題を中心にした道路特定財源や消えた年金記録問題、そして今年度から開始された後期高齢者医療保険制度の導入に伴う混乱など、選挙戦は民主党にとって有利に展開し続けたことは間違いない。それと同時に、福田総理に対する支持率の低下が示しているように、内閣の姿勢が、あまりにも国民の求めているものと乖離し始めていることも見逃せない。もっといえば、内閣の要となる官房長官や自民党の要である幹事長と総理大臣との間がギクシャクし始めており、機能不全に陥ってしまっているのだ。これでは政権を浮揚させようにもうまくいくはずはない。内閣改造を進める意見もあるにはあるのだが、それを実現できるタイミングがつかめていないのが現状であろう。

■道路特定財源確保法の修正を勝ち取り、一般財源化を
 今後の展開は、もう一つの法案である道路特定財源を10年間にわたってとり続ける道路特定財源確保法が、参議院に送られて60日を過ぎる5月11日以降、再び衆議院で再議決することに対して、福田総理自身が内閣と与党自民党・公明党そろって一致したといわれるが、これに対して、われわれ民主党は、道路特定財源を来年度から一般財源化する、という方針転換と矛盾するので、法案自身を修正する必要があることを指摘し続けている。この点は、与党自民党の中にも、若手の議員を中心にして、この法案をそのままでは再議決に反対せざるを得ない、と党内で造反が起きる気配が濃厚になっているのだ。5月11日以降本当に与党側は衆議院で再議決できるのかどうか、大いに注目したいし、民主党は一般財源化することに修正する法案の提出を準備しつつある、とも言われている。もし、法案自体を参議院の財政金融委員会で修正議決をして、それを衆議院に送り返したとき、与党側の中からも修正案に賛成する議員が出てくる可能性が大いにあるのだ。是非とも修正を進めていくべきだし、もし法案自体が修正されれば、道路特定財源の一般財源化は法律となって、今後財源の自由度は大いに高まるのだ。今、国民生活にとって道路の重要性が高い地域もあるのだろうが、それ以上に緊急度・優先度の高いものは、医療・介護・保育・教育など枚挙にいとまない。まさに、一般財源化こそが大改革なのだ。

■天下大乱の様相を示し始めた政局のもと、参議院のあり方の検討へ
 問題は、5月11日以降再議決した際に、民主党が参議院で内閣総理大臣に問責決議案を提出するかどうか、ということに移ってくる。衆議院の内閣不信任決議案が提出され、それが通れば、憲法の規定によって内閣は総辞職か解散・総選挙を選択することになる。残念ながら参議院の問責決議案は憲法上の規定はなく、問責が通っても内閣はそれに縛られることは法的には無い。しかし、道義的・政治的には大きなインパクトを持つことは間違いない。参議院の多数は一番直近の民意であり、解散総選挙を実施して衆議院の民意を確かにすることが求められるのだ。現に、伊吹自民党幹事長は解散して3分の2を失っても、自民党が公明党と一緒になって過半数を獲得できれば、民主党内で分裂含みの新しい動きが出てくると発言しているし、自民党の前参議院国対委員長も、民主党の参議院議員の中に新しい動きが出てくる、と明言している。いよいよ天下動乱の時期を迎えつつあるのだ。
 こうした中で、今、参議院の中で、二院制度の下での参議院のあり方を考える勉強会が始まろうとしている。何を隠そう、小生が仲間に呼びかけ発起人を募り、民主党会派に所属する全議員に呼びかけたものであり、現在のところ30名以上の方たちが参加を表明されている。今のような国会のあり方でよいのかどうか、参議院の原点、国会の原点に立ち返って大いに勉強し議論をし、改革を進めていきたいものである。期待して欲しい。






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4月21日(月)
 
 
■不気味な金融不安が世界を不安に陥れている
 世界の動きは、まことにすさまじい。アメリカのサブプライムローンの焦げ付きに始まった金融危機は、白川日銀新総裁の言を借りれば「1929年世界大恐慌以来の金融危機」ということに尽きる。いまもってどれくらいの不良債権があるのか、これからそれはどれだけ増えていくのか、確かなことは何も明らかにされていない。昨年この問題が出てきたときのFRBの予測は10兆円程度と報告されていたのだが、今では40兆円とも100兆円とも言われるほどに膨れ上がってきている。サブプライムだけではなく、それよりも高い評価を受けていた住宅ローンにまで波及しているし、住宅だけでなく各種の消費者ローンにまで波及してきているという。証券化商品が金融工学を駆使してつくられているため、いったいどの商品にどれだけのリスクが含まれているのか、誰にもわからない不気味さが現代社会を覆っているのだ。

■食糧危機の深刻化、日本の農政の転換が求められている
 当然のことながら、資金はより安全な資産である債権や金をはじめとする現物に流れ込んでくる。原油の高騰をはじめ、世界的な過剰流動性の増大が絶えずバブルを誘発し、破綻をするということを繰り返し、経済社会を翻弄させ政府の無能力さを暴露し続けている。そうした中で、オイルだけでなく食料品価格の高騰が全世界、とりわけ発展途上諸国を直撃し、多くの貧困層は暴動を起こし始めてきた。また、これまで輸出に対して何の規制もなかったのに、食料の輸出に対して税金をかけたり、直接禁止措置をとる国が増えてきている。背景には、もちろんアジアの国々を中心に経済発展が進み、主食の穀類だけでなく飼料作物に対する需要の増大がすすみ、とうもろこしや小麦など価格上昇が大きく進んできていることがある。それに加えて、アメリカではバイオエタノールの原料として、とうもろこしが急速に需要増加となり、価格が高騰したことも見逃せない。また、最近では輸出が全体として少なかった米について、価格が急騰し始めており、一時的なものではなく構造的なものと見ざるを得なくなっているという。
 そうした中で、いったい日本のように米の作付け制限をしていることが許されるのか、考えてみる必要がありそうだ。確かに、かつては米の価格で国産米は世界の7〜10倍近く高かったのだが、最近では2〜3倍のところまできているという。もう少しで日本の米の価格でも十分国際競争力を持てそうなところまできている。北海道のような大規模な経営にすることができれば、十分に国際競争力がもてそうである。何よりも耕作放棄地などは、株式会社の参入を認めて農業に利用していくべきではないだろうか。もちろん、農地の勝手な転用については、厳しく規制していく必要があることは言うまでもない。今年はもう間に合わないかもしれないが、来年度の作付けから減反政策を大きく見直していく必要があるし、途上国に対して援助米として提供していくことも考えなければなるまい。さらに、ガットウルグアイラウンドの約束によって、毎年77万トンもの外米の輸入を義務付けられていることについては、この機会に見直していくべきであろう。日本の食料・エネルギー外交のあり方が問われているのだ。

■一刻も早い解散総選挙を求めたい
 さて、国会に目を移すと、道路特定財源の一般財源化をめぐって与野党協議が開始された。暫定税率では廃止を求める民主党に対して、与党側は再び元に戻して増税を進めようとしていて、対立したままである。本当に妥協が成り立つのか、大いに疑問ではあるが、今後のねじれ状況の中で、どのような枠組みで協議をしていくべきなのか、議会人としての知恵が求められよう。
 ただ、政局が本当に流動化し始めてきたことを知らせるがごとく、昨今は与野党の議員交流が活発化しつつある。そうした中、伊吹自民党幹事長は、自民公明両党で241議席以上を取って政権を維持すれば、民主党の中からこれでは小沢代表についていけない、といって流動化が始まる、と公言している。どんな分析をしておられるのか不明だが、今の福田総理の元で、自公で241議席以上獲得することは、率直に言って厳しくなりつつあるのではなかろうか。そこまでおっしゃるなら、一刻も早い解散総選挙を求めたいものだ。









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4月14日(月)
 
 
■福田内閣は、完全に「死に体内閣」へ
 先週の国会では、通常国会になって初めて党首討論が開催された。おりしも、その直前の参議院本会議で、日銀副総裁の人事で財務省の元財務官であった渡邉博史一橋大学教授を、民主党や野党が同意しなかったことに対して、福田総理大臣が延々と恨み節を繰り返し、「かわいそうなくらい困っている」と言わざるを得ない心境を吐露されるにいたった。マスコミ各誌は、昨年10月末の大連立以来続いていた、小沢代表と福田総理の蜜月の完全な終焉の儀式だったと報じていたが、今後の政局はまさに福田内閣を倒すかどうか、にかかってきたといえよう。その意味では、今月27日の山口2区の補欠選挙の帰趨が大きな鍵を握ってくる。政府提案のガソリン税を、再び元に戻す法案が参議院に送られ60日が経過するのが29日、選挙でどのような民意が示されるのか、注目されるわけである。
 おそらく、ガソリン税の問題だけでなく、今月に入って始まった75歳以上の後期高齢者保険制度(長寿保険制度と突然名称を変更)が、保険証が届いていなかったり、送られても捨ててしまわれたり、周知徹底されずうまく機能しなくなってきているのだ。さらに、保険料について年金から天引きすることになっており、ただでさえ年金記録問題が未解決なままの中で、保険料だけはちゃっかりと強制的に徴収するその神経に国民、とりわけ高齢者の方たちの怒りが渦巻いている。福田内閣に対する支持率の低下は危険ラインと言われる20%台に落ち込んでおり、さらに落ち込めば内閣総辞職か解散総選挙以外に道はない。こんな状況で解散・総選挙に打って出ることはできないとすれば、あとは総辞職しかない。
 最新号の『世界』で、片山善博前鳥取県知事が指摘されていたことが印象に残っている。それは、福田総理はミッションを持たないで総理大臣になっているのであり、それゆえ絶えず出たとこ勝負、成り行き任せで、事態が悪化しても強力なリーダーシップで持って引き上げようとする意欲を感じさせない、と酷評されていたことである。まことに適切な指摘だといわざるを得ない。こんな総理大臣の元で政治が行われていること自体が国民にとって不幸なことであり、一刻も早く退陣してもらわなければならないのだ。

■白川日銀新総裁の手腕に期待したい
 さて、日銀総裁に白川副総裁が昇格し就任された。誠実な人柄で理論的にも高い評価を受けておられ、国際的な人脈も豊富だと言うことで、今後のご活躍に期待したい。もう一人の西村副総裁も同じようなタイプであり、やや骨太さに欠ける嫌いがある。できればもう一人の欠員となっている副総裁には、野人的でガバナビリティを持った方が望ましいと思う。特に、政治との対話が求められる局面が増えてくるだけに、ふさわしい人材の登用を求めたい。
 白川総裁を待ち受けた最初の仕事がG7の会合であった。いうまでもなく、今回のG7はサブプライム問題に端を発した世界経済の深刻な信用不安をどのように解決していくのか、さらに、アメリカ経済の停滞と共にドル暴落の不安やEUのインフレに対してどのような対応が求められるのか、世界の注目の下で開催された。白川新総裁が国会での発言の中で、「大恐慌以来の金融危機」と発言されただけに、その帰趨が注目されたのであった。
マスコミの伝えるG7の共同声明の概要は、次のとおりであった。

・世界経済は引き続き困難な時期に直面
・国際金融市場の混乱はわれわれの想定よりも長引いている
・持続的な成長の回復や金融システムの機能確保で緊密に協同
・主要通貨の急激な変動が経済と金融の安定に与える影響を懸念
・金融安定化フォーラム報告を強く支持。その迅速な実行は国際金融システムの信任の
維持と市場機能の向上に役立つ

会合では、時価会計の一時中止を求める声や、公的資金注入問題なども話し合われたと見られているが、情報開示の強化と資本増強を求めると言う一般的な表現になったと言われる。久方ぶりに為替相場に言及されているが、インフレに悩まされているEUと不況とインフレのスタグフレーションに突入しかねないアメリカとのギャップは埋まりそうにない。日銀の白川新総裁は、日本経済も停滞局面に突入しつつあるとき、デフレからの脱却とともに消費者物価の上昇と言う一見矛盾した状況の元で、どのように金融政策を取っていくのか、舵取りが問われてくる。





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4月7日(月)
 
 
■内閣支持率は30%を割り、危機的ラインへ
 新しい年度に入り、ガソリン価格が値下がりつつある。言うまでもなく、暫定税率がなくなったため、その税率分25円はやがて値下がりするはずである。国民にとって、食料品をはじめとして多くの生活必需品が値上げされるだけに、それだけを捉えれば朗報には違いない。ガソリンスタンドに並んだ消費者の声は、いずれも値下げに対して好感を持って受け止めているようだ。昨年の参議院選挙で民主党が勝利し、与野党が逆転したことの目に見える直接的な成果として、ガソリンの値下げはわかりやすい。問題は一度下げた暫定税率を、政府は4月末にもう一度元に戻そうとしていることである。
 さて、4月4〜5日にかけて実施された一番新しい共同通信社の世論調査に依れば、内閣支持率は遂に30%を割り、26%にまで低下したという。3月の調査に比べれば6.8ポイントも低下し、福田政権は国民から完全に見放されつつある。この調査の中で、失効している暫定税率を元に戻すために、衆議院で再議決する与党の方針に対しては、反対が64.4%を占め、賛成はわずか26.2%でしかない。さらに、道路特定財源の一般財源化については、59.5%が賛成しており、民主党が主張している一般財源化と暫定税率の廃止が一番支持されているのだ。そのせいだろうか、政党支持率でも民主党は3.0%上がって25.7%へと上昇しているのに対して、自民党は4.6%下げ27.6%にまで低下しているのだ。
 加えて政府側は、大きな失点を抱えている。それは5000万件に及ぶ年金記録問題で、政府与党側が公約を守ったと答えた比率は19.1%で、公約違反と答えた比率は63.9%に及んでいることである。一方で、舛添厚生労働大臣に対する責任論は弱く、辞める必要はないと答えた比率は83.8%にも達している。ただ、今月15日から高齢者医療保険制度の発足に伴い、保険料は年金支給額からの天引きが始まる。年金記録問題の不祥事をうやむやにして、保険料だけは年金からちゃっかりと天引きするということに対して、高齢者の方たちの不満は一気に高まることは必至で、いよいよ4月末から5月はじめにかけて福田内閣は存亡の危機に陥り始めようとしている。政局は一気に解散か内閣総辞職かの選択を迫られることになる。民主党としては、もちろん解散総選挙で民意を問うべきだと主張している。あの2005年の郵政解散以降、国民の不満は高まっており、参議院選挙でその民意は民主党の勝利へと直結した。甘い期待はもちろん慎まなければならないが、解散総選挙で一気に自民・公明政権を交代させていくことが必要なのだ。

■小沢代表のマスコミへの露出度が増えたのは何故なのか
 それにしても、このところ小沢代表のマスコミへの露出度が高まってきている。先週はみのもんたの「朝ズバ」に早朝から出演し、今週の日曜日にはNHKの日曜討論、フジテレビの「報道2001」に連続して出演されている。又、今週9日のクエスチョンタイムにも、今年の通常国会になって初めて福田総理との論戦にあいまみえる。なぜ、このように突然マスコミに露出度を高める方策に変化されたのか、定かではないが、背景には民主党の戦術が功を奏し、今が倒閣のチャンスと見ているからだろうか。日曜日の番組でも強調されていたが、国民の民意を早く問うべきだ、と言う主張には説得力もあり迫力があった。いよいよこれから参議院での道路特定財源問題を中心にした論戦が戦わされるわけで、民主党として国民の支持を背景に、堂々と戦いを進めていくべきだ。

■故今井澄参議院議員の獄中日記が出版へ
 先週、東京新聞の社会面を何気なく見たとき、今井澄元参議院議員の獄中日記が出版されたという記事が目に入ってきた。正式な題名は『たちまち日記』(今井澄 獄中日記 往復書簡・草稿)で、出版元は風塔舎で税込み2800円である。参議院議員時代に一番仲の良かったものの一人として早速購入して読み始めてみた。何せ、400ページを越す大冊であり、未だはじめの数十ページをめくっただけでしかないのだが、獄中での几帳面な生活ぶりはもちろん、自分の活動家としてのあり方に対する厳しさとともに、家族の皆さんに対するきめ細かい愛情や、地域医療に対する熱い思いが伝わってくる。もし、いま、今井さんが生きていて一緒に民主党の中で活動していたら、どんな見方でどのように行動されていたのだろうか。思いは尽きなくなるのだが、とにかく最後まで読了してみたいし、関心のある方には是非読んでいただきたい。







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