10月1日(月)
■やっと始まる、臨時国会の論戦 いよいよ臨時国会の本格的な論戦が今週から始まる。参議院選挙の結果、参議院での自民・公明両党が過半数を大きく割り、安倍首相は政権存続を図ろうとしたものの、結局精神的、肉体的に持たなくなり政局を混乱させた挙句、自民党総裁選挙によって福田政権がようやく成立し、所信表明演説のやり直しが10月1日から始まる。この間、政治的空白を招いた自民党の責任はまことに重いものがある。 成立した福田政権に対する国民の支持率が、各種マスコミの調査によって出てきた。おおよその傾向としては50%台を確保しているが、発足当初のご祝儀相場といえよう。問題はこれからの国会での対応如何によるものの、福田新首相は話し合い路線を打ち出しているが、民主党としては参議院選挙で提起し、国民に約束したマニフェストに基づいた議員立法を参議院の場に提起し、国会の場で堂々と論戦を通じて明らかにし、そのうえで国会の場でどのように集約していくのかが問われてくる。まずは、テロ特措法の延長問題であるが、どうやら延長をあきらめ、新法を作って再び給油活動ができるようにしたい意向が打ち出されている。この問題について、民主党としてはブッシュの戦争として始まったアメリカの戦争に、海外にむけて自衛隊が出動するという集団的自衛権の行使はできないし、してはならないという立場である。この問題についての対応がどのように扱われるのか、当面の焦点になる。福田政権として、日米関係と国連中心主義の関係や、集団的自衛権についての見解が問われてくる。しっかりと議論していきたい。
■議員立法の嵐に耐えられるか、参議院民主党と法制局 それにしても、参議院の場で次々と民主党は議員立法を提起している。すでに提出した年金保険料の年金支給以外の支出を禁止する法案や、障がい者自立支援法の改正法案以外に、マニフェストで提起した子供手当、1人当たり26,000円を支給することや、農家に対して直接支払い1兆円を支出することも含めて、10本もの法案を今臨時国会に提出していくことが小沢代表の強い指示として出されている。すべて参議院の議員立法であり、はたして議員立法を作成できる参議院法制局の体制が耐えうるのか、また、議員立法を提出して答弁に立てるだけの人材が量的、質的に確保できるのか、まことに心もとないものがある。とくに参議院の場合、新人議員が圧倒的に多く直ちに議員立法の答弁ができる条件にないわけで、実際問題、法案責任者間での答弁者の引っ張り合いが起きているのが実情である。これまでの野党提出議員立法が本格的に審議されるということは、まことにうれしい悲鳴なのだが、実際問題として法制局の質的量的な充実とともに、民主党の参議院議員の能力アップが強く求められる。
■民主党税制調査会会長代理に就任 さて、小生の新しい任務も増えてきた。民主党の税制調査会の会長代理として藤井裕久新会長を支えていくことになった。これからの民主党の税制調査会の仕事は、これまでとは異なりまことに重要になってくる。いうまでもなく、年金の財源として消費税の引き上げ問題が与党側から提起されているし、額賀財務大臣も民主党との税制改革問題での協議を提起されている。この問題に対しても民主党のマニフェストが提起している国民に対する約束もあり、来年度税制改革に対して道路特定財源の廃止問題や証券税制の優遇措置のあり方などについても、その対応のあり方が通常国会での予算関連法案である税制改革法案に対する賛否を決める重要な中味になることは間違いない。それだけに、この問題についての与野党の協議の場を設置することについては、国会の場で透明度を高め、大いに論戦を交わしていく必要がある。その上で、どのような態度を取っていくべきなのか、民主党としての対応を決めていく必要があろう。そのためには、民主党内での税制改革の中身について、真剣に論議をしていく必要があることは言うまでもない。 それにしてもミャンマーでの市民のデモに対する軍事政権の発砲はまことに問題で、日本人のカメラマンである長井健司さんが銃弾に倒れるという痛ましい出来事が発生した。国連の調査団なども派遣されているが、とにかく軍事政権の横暴さに対して国際社会として毅然とした態度をとる必要がある。日本としても、しっかりと外交交渉を強めていく必要があることは言うまでもない。
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