1月10日(火)
第550号 2006年1月10日
□豪雪対策に万全を 今年の冬は豪雪模様である。特に北陸から東北にかけての日本海側は自衛隊の出動を要請せざるを得ないほどの豪雪で、まさに災害といえよう。民主党も豪雪対策本部を作り、小生も副本部長に就任した。国民の不安に即応できるべくがんばりたい。 さて、今週から「次の内閣」をはじめとする諸会議が開催され、いよいよ本格的な活動に入る。特に、国会が20日に召集され、アスベスト問題や建築確認偽造問題を含めた補正予算の審議から、平成18年度本予算の審議に論戦の舞台は移っていく。そこで、これから何回かに分けて予算を中心にした問題点について取り上げていくことにしたい。
□日本経済は本当に絶好調なんだろうか まずは日本経済の現状と見通しである。景気のほうは、実感として感ぜられないのであるが、02年の1月を底として息の長い景気拡大が続いているという。過去の景気の最長の記録は「いざなぎ景気」で、1966年から71年にかけて実に57ヵ月の長きにわたったというが、今回の回復はそれに次ぐか凌ぐ長さになる可能性すら指摘されている。「いざなぎ景気」のころは、日本経済がまだ高度経済成長の絶頂期のことであり、経済が約5年で倍増するなど今では考えられないほどの高成長であった。もっとも、当時の頭痛の種はインフレで、年率で5~6%の物価上昇が続いたため、当時の一番の国民生活の課題はインフレ対策であった。 さて、再び現在に戻ろう。05年については長い間、景気の踊り場として低迷していたのであるが、ちょうど8月8日の衆議院の解散・総選挙に突入したときから株価の上昇が始まり、年末にかけて16,000円の大台にまで一気に駆け上がっていったことは、すでにこのニュースレターでも触れたところである。この長い景気拡大については、率直に言って実感が伴ってこない。ひとつは、経済がデフレの元で実質的な経済規模は増えているといわれても、名目ではマイナスか、良くても横ばいでしかなかったからである。まだデフレからの脱却ができていない中での景気回復という事態になかなか理解しにくいことがあげられよう。この間、景気はまず中国・アメリカへの輸出の拡大にはじまりそれが設備投資につながり、ようやく雇用にまで直結して個人消費に連動し始めつつあるというのが政府の公式見解である。個人消費にまで拡大していけばかなりの景気拡大につながることは間違いない。
□国民生活に押し寄せる格差の拡大と負担増 では、本当に雇用の拡大から個人消費が拡大し始めているのだろうか。雇用についてみると確かにかつての高失業率から見ると、減ってはきているものの、まだまだ失業率は4%台で今後の展開いかんでは、いつでも5%台にもどってもおかしくない状態にある。とくに、大企業と中小・零細企業とのおかれた状況の違いは日銀短観などでは資本金の金額が中小企業といっても3,000万円以上で、資本金1,000万円以下の零細企業は除かれているのが実情で格差は拡大しているなかで雇用環境の改善も二極分解している。それは規模の大小だけではない。地域間の格差もまた拡大しているのだ。鉱工業生産指数の推移を景気の底で有る02年1月から05年10月までの伸びを見たとき、トヨタのある東海ブロックは30%以上の伸びを示しているのに、北海道はマイナス2.2%という実態であったし、雇用も有効求人倍率をみると東海ブロックは0.61から1.38倍なのに、北海道は0.46から0.59倍にしかなっていないのである。もちろん、この間の雇用の増加の質を見ても、派遣労働や契約労働など不安定雇用労働者が増加してきており、相変わらずニートやフリーターも増え続けているのが実態である。今年の予算では国民の負担は増えてくる。今年の1月からは所得税の定率減税が半分廃止され、6月からは住民税も増税となる。また、年金保険料は着々と増え続けているし、医療費も国民保険料が4月から、10月からは老人医療費の負担増も加わる。ようやく火がつきかかったという個人消費の拡大に水をかけるのは必至であろう。国民生活の向上に結びつかない小泉改革になることは必至であろう。 昨年の北海道で良かったことの中にはもちろん駒大苫小牧高校の夏の大会2年連続の甲子園優勝という快挙もあるのだが,交通事故死者数ワーストワンの返上もあった。ただ、交通事故に関しては景気が停滞していることも反映しているといわれ、なんとワーストワンは愛知県なのである。喜んでよいのだが、心の底から喜べない複雑なものがある。
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