7月25日(月)
第526号 2005年7月25日
□テロの連鎖を防ぐために全力をあげよう 恐ろしい悲劇が繰り返され始めた。テロ攻撃が、まだ前回の記憶が残るロンドンで再び起こったかと思うと、次はエジプトの観光地が狙われ、100名近い死者が出る大惨事になっている。このようなテロの背景については、アルカイーダの仕業ではないかと言われているが、真相はまだ良くわかっていない。間違いないことは、アメリカのイラク攻撃以降、スペイン、イギリス、そして今回のエジプトと連鎖してきており、アメリカとともにイラク戦争に加担した国に対して、テロ攻撃が繰り広げられる可能性が高まってきているのだ。日本に対しても、残念ながらその攻撃の矛先が向けられていないとも限らないわけで、その防止に向けて全力を挙げる必要があることはいうまでもない。このような無差別の、市民を巻き添えにしたやり方に対して怒りを覚えることはもちろんであるが、地球規模で進む貧困の拡大に対して、先進国と途上国の矛盾、とりわけアフリカの惨状を見るにつけ、何らかの支援の手を、先進国を中心に進められなければますます格差は拡大進化していくわけで、一刻も早い手を打つ必要がある。まさに国連の出番なのだ。また、日本の出番でもある。
□中国は人民元の引き上げにソフトランディングできるか 世界ではテロとは別に、大きな変化が進み始めている。中国が人民元の引き上げに踏み切った。7月か8月には引き上げられるのではないか、と予想されていたのだが、22日夜、突然、前触れもなく、対ドルに対して2%の引き上げを行ったのである。この引き上げについて、一番そのことを強く求めていたアメリカでは、スノー財務長官が歓迎のコメントを出したし、グリーンスパンFRB議長は始まりの第一歩であり、今後さらに引き上げられなければならない、とコメントしている。中国の動きは日本のたどった道に実に良く似ている。日本も外貨が黒字になり、世界各国から円の切り上げを迫られ、最初は1$=360円を1$=308円としたのだが、結果的に変動相場制に移行して以来、プラザ合意後、円高が急速に進んできている。為替相場の変化は、その国の産業構造の転換を促す効果があるといわれる。つまり1$=360円時代に国際競争力をもてても、1$=100円時代では国際競争力を失う産業が出てくるわけで、否応なしに構造転換が迫られるのである。中国経済がそのような転換に対応できるのかどうか、十分判断できる材料を持たないのだが、自由化の進展を見る限り困難なこととみなければなるまい。そうなれば、どう展開していくのか、巨大になった中国経済から目を離せなくなってきた。
□欲しい、国会中継専門のテレビ さて、国会のほうは郵政改革特別委員会が開催され、中身の濃い論戦が展開されている。残念ながらマスコミの関心は、もっぱら自民党内の反対派の数が何名になるのか、18名を越すのかどうか、に集中しており、国会でどのように論議されているのかを伝える記事は皆無に近い。残念なことである。インターネットでは、参議院の審議が見ることができるので、ぜひともそれを見ていただきたい。本当ならNHKが、教育テレビの深夜帯で空いているときに放映すればよいのだが、そんな動きは今のところない。全国放送されれば、論戦にも力が入るし、励みにもなる。ましてや眠ったり空席になったりすることも少なくなる。ぜひ実現させたい。今週は参考人を26、29日に、地方の郵便局の実態の調査と地方公聴会を2箇所27、28日に開催する。問題は8月1日以降が勝負どころになる。時間は13日までたっぷりあるのだから、じっくりと論議を展開し、修正すべきものは再び修正し、次の秋の臨時国会で採決をしても良いのではなかろうか。小泉首相はもちろん反対であろうが、拙速な結論は、やがて問題として噴出してくる。解散権をもてあそんではならない。
□政権交代で政・官・民の腐敗の一掃を それにしても、経済産業省の裏金作りとカネボウ株のインサイダー取引疑惑には恐れ入る。また、鉄骨橋梁メーカーの道路公団がらみの談合事件にも怒りを覚える。いったい日本の社会はどうなっているのだろうか。政・官だけでなく、民間のコンプライアンスの欠如に対しても、この機会に徹底的にメスを入れるべきだ。そのためにも政権交代が必要なのだ。
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