3月7日(月)
第506号 2005年3月7日
□3年ぶりのアメリカ訪問は雪のワシントン 2月26日、3年ぶりにアメリカを訪問した。前日、東京では雪が降ったぐらい寒かったのだが、ニューヨークでもワシントンでも大変寒く、ワシントンでは吹雪模様で、4〜5センチの積雪のため、小学校では休校になったとのこと。北海道なら毎日休校になるのでは、などと苦笑させられる一幕もあった。 ニューヨークに立ち寄ったのは、あの9.11の現場であるグランドゼロを一度見てみたかったことがある。世界貿易センタービルには10年前に一度そばを通ったことがあるだけで、あまりその時の印象は強くなかったのだが、3年前のあの衝撃的な映像は当然のことながら強く脳裏に残っている。現場には観光客の方たちも少なからず見学にきておられ、新しい巨大なビルを建てる計画を聞いたものの、まだ工事の準備段階であった。その現場の一隅に鉄骨の残骸が、ちょうど十字架の形をしたまま残されていたのが印象的であった。あらためてテロリストたちによる、このような残虐な攻撃を二度と許してはならないことを心に誓ったしだいである。 ニューヨークに到着してすぐ、国連大使をしておられる北岡伸一前東京大学教授や猿田公使らと一緒に昼食をとる機会があり、国連の中で日本が常任理事国になるべく涙ぐましい努力をされていることをうかがうことができた。この秋にも国連改革が実現する見込みとも言われているが、一連のスキャンダルでどうなることやら、日本の常任理事国入りもなかなか大変微妙な時期に来ているようである。
□今こそ、日本でも強力な証券取引監視機関を創るべきだ ニューヨークで1泊し、翌日にはワシントンに向かった。出発前にも聞かされていたものの、飛行場での厳重な検査には閉口させられた。始めから靴まで脱がされ、あらゆる金属品を、着ているものから無くするために時間がかかることこのうえない。しかしながら、つい先ほどまで見てきた9.11の記憶を振り返ってみれば、致し方ないとあきらめつつ、言われるとおり対応してきたしだいである。 さて、ワシントンでは残念ながら政府関係では財務省や経済関係閣僚とのアポイントメントが取れず、FRBのコーン理事とSECのポール・カンポス委員との懇談が実現できた。この2つの組織については、懇談した内容については公開しないという条件がつけられており、ここで会談の中身を明らかにできないのであるが、SECについては、日本でも同じような強力な権限を持った第三者機関を作るべきだ、と主張してきただけに、今後ともその機能をもっともっと知る必要があることを痛感したところである。
□多くの上下両院議員との懇談が実現 一方、アメリカの議会関係者との会談はまことに実りあるものとなった。特に上院議員の有力者の方たちと1時間ばかりの時間をとっていただき、安全保障の問題として北朝鮮や中国問題について、経済問題としてはアメリカの双子の赤字問題と、それに関連して為替の問題について多くのディスカッションを繰り広げてきた。同じ共和党といっても、なかにはレーガン時代の経済政策である極端なサプライサイドに立つ人がいると思えば、共和党なのに民主党ではないかと思えるリベラルな年金改革を打ち出す上院議員もいて、なかなか多様なアメリカの議会の姿を知ることができた。願わくば一回だけでなく、これからも継続した議員間交流を進めていければ、より良い関係が築けると痛感した次第である。 多くの議員から強く要請されたことにアメリカ産の牛肉の輸入再開問題があったことにふれておく必要がある。日本の全頭検査について、何時になったら是正されるのか、いらだつ気分がワシントン全体に横溢していることを痛感させられた。日本の消費者の安全志向の強さを説明しても、まともに受け止めてもらえない雰囲気が強く、日米間の大きな摩擦に発展しないよう、早急に解決しなければ大変だと痛感したしだいである。
□お知らせ 皆様に支えられて作ってきたこの「ニュースレター」も、おかげさまで500号を達成できました。つきましては1~500号までの合本を作成し、実費で皆様にお分けいたしたいと考えています。送料込みで2,000円です。ご希望の方は峰崎事務所(東京、札幌)までご連絡ください。電話でもファックスでもメールでも結構です。3月末日で締め切らせていただきます。 【東京事務所電話:03-3508-8703 FAX:03-3503-3870】 【札幌電話:011-280-0151 FAX:011-280-0150】
|
|
|