2005年3月の日記:[以前の日記]
 
 
3月28日(月)
 
 
第509号 2005年3月28日

□ハンセン病問題の検証会議の報告書に目を通そう
 一体全体どうなっているのだろうか。というのも、彼岸が過ぎたというのに北海道は吹雪に見舞われ、まだまだ雪解けが遅くなりそうである。確か、愛知万博の開幕日も、雪が舞い散っていたから全国的にも異常なのかもしれない。一刻も早い春の到来を望みたい。
 先週、『ハンセン病問題に関する検証会議最終報告書』の報告会が、国会の中の会議室で開催され出席した。当日はハンセン病問題に取り組んでいる2つの国会議員の会の共催で開催されたのであるが、集まった国会議員は少なかったものの、衆参それぞれ、党派も全政党の国会議員が集まった。この報告書は、「ハンセン病問題に関する検証会議」が2002年10月から開催され、約2年半にわたって事実検証調査事業を実施してこられたものの集大成である。
この仕事は厚生労働省から財団法人日弁連法務研究財団に委託されたものであり、その目的は「ハンセン病患者に対する隔離政策が長期間にわたって続けられた原因、それらによる人権侵害の実態について、医学的背景、社会的背景、ハンセン病療養所における処置、らい予防法などの法令等、多方面から科学的、歴史的検証を行い、再発防止のための提言を行う」ことであった。当日、報告書の授与式があり、1000ページを越す膨大な調査報告書が江田五月参議院議員、津島雄二衆議院議員に手渡された後、報告書の要約が約1時間、たんたんと読み上げられた。しかしながら、その内容は、今までこの種の国会議員の会合では感じることのできなかったほどの重々しくもかつ厳しい歴史的現実が胸を打ち、なぜこのような非人道的なことが許されてきたのか、どうしてこのような差別と偏見が存在し続けてきたのか、自らに厳しく問い続ける貴重な時間を体験することができた。この報告書をぜひともすべての国民が読んでほしいと願わずに入られなかった。もちろん全部のページを読破することは大変であり、少なくとも、その要約版には目をとおしていただければ、と思う。もし必要な方がおられれば、日弁連法務研究財団(http://www.jlf.or.jp)に問い合わせていただきたい。それにしてもこの調査・検証にあたられた金平会長ほか関係者の方たちのご努力には心からの敬意を表したい。

□小沢副代表、みんなの前で問題提起を
 先日、前衆議院副議長をされていた渡部恒三さんのお部屋を訪問した際、面白い話をされていた。例の会津弁で「世界一の金持ちと言われていた堤義明君が牢屋に入り、一方、どんな中身の会社かわかんないライブドアの堀江なにがしが世間で脚光を浴びるなんて、世の中本当にわかんないもんだな」。確かにこの10年間、経済界においては、まことに大きな歴史の転換が起こっているのだ。さらに恒三先輩は「愛知万博という大変なビッグイベントを、自民党の一番弱い愛知県で開催するなんて、かつては考えられなかったことがおきている。いよいよ政権交代は間近だな」というお話であった。とにかく「内部でけんかをしないでがんばらなければだめだよ」とも指摘されていた。しっかりと肝に銘じて戦いを進めていく必要がある。とくに、年金問題での「3党合意」の扱いについて、小沢副代表の見解が党の方針と異なることに対して、願わくば、党の機関会議にご出席されて、われわれにもわかるように説明していただければ、と思うのは小生だけであろうか。

□体力の低下を痛感、スポーツシーズン到来を前にして
 いよいよプロ野球が開幕した。セントラルリーグは今週末からで、春の選抜も始まり、なんとなく気持ちがわくわくしてくる。とくに駒大苫小牧高校が、昨年の夏の優勝に引き続いて春の選抜でも優勝を願わずにはいられない。日本ハムファイターズの活躍も期待したい。ちょっと元気のなくなっているコンサドーレも、何とか体勢を立て直して早く一部リーグに復帰してもらいたいものだ。今年は少しゴルフにも時間を割きたいと思うのだが、体力の衰えを痛感させられた出来事がある。それは今年1月に時間があったのでボウリングに挑戦した。驚いたのは13ポンドでは重すぎてコントロールできず、12ポンドに換えようとしたら穴に指が入らないのだ。仕方なく13ポンドで投げたらコントロールできないため、スペアも取れず120台のスコアに成り下がってしまったのだ。やや、ショックであった。もっと体力を鍛えなければ、と思う今日この頃である。
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3月21日(月)
 
 
第508号 2005年3月21日

□牛肉輸入問題で壊したくない日米関係
 暑さ寒さも彼岸まで、と言われたものであるが、今年の北国の春はなかなか遠い。積雪が異常に多かったせいで、なかなか雪解けとまではいかないようである。
 国会のほうは、参議院の予算委員会が今週中にもあがりそうである。衆議院が予想以上に早くあがったため、それ以上の時間数を確保することはなかなか難しい。理事をしている小川勝也筆頭をはじめ、関係者の努力はあるものの、政治と金の問題をはじめ、なかなか野党のペースにはなりきれなかった。
そうしたなか、先週末、アメリカの新しい国務長官のコンドリーサ・ライス女史が来日され、小泉首相や町村外務大臣と会談し、とくにアメリカ産牛肉の輸入再開問題を厳しく迫ってきた。小生がアメリカを訪れた際も、多くの上下両院の議員の方たちから「日本はいったい何時になったらアメリカ産牛肉の輸入を再開するのか」と厳しく迫られただけに、ライス国務長官が来れば必ず厳しく迫ってくることは予想できた。ただ、日本の国民にとって食の安全はきわめて重大な問題であり、簡単には譲歩しにくい課題であることは確かであり、食品安全委員会での結論を政治的圧力で捻じ曲げることはできないものの、何とか急いで結論を出すことができることが望ましい。
日米関係を考えた時、この問題だけで悪化することはあまり得策とは思えない。日米の良好な関係こそが、今日時点での北朝鮮問題や北東アジアの安全保障にとってきわめて重要な柱なのである。

□大人気ない自民党の日銀総裁批判
 先々週の9日、日銀総裁と民主党の岡田代表をはじめとする関係者との懇親会があり、小生も参加させていただいた。懇親会での詳しい中身については明らかにするわけにはいかないのであるが、このような懇談の場は必要なことと思う。
ところが、先週の参議院の財政金融委員会の場で、自民党の委員から日銀総裁に対して、民主党との懇談に出席されたことに対してクレームがつけられていたが、やや度量を欠いた発言としか思えなかった。政権を失うかもしれないという恐怖感からか、やや過敏な反応にはいささか閉口させられる。もっと度量を大きくもってもらいたいと思うしだいである。
日銀総裁といえば、就任以来、今年で2年を経過する。ようやくデフレからの脱却の出口に差しかかったように思われるのだが、大きな財政赤字を抱えてデフレからインフレへの転換が何時どのような形で起こるのか、なかなか神経を使う展開になろうとしている。何せ、長期金利が1%上がるごとに1.5兆円の利払い費の高騰に直面する。財政当局からの日銀に対する注文も、金利上昇をいかにソフトランディングさせるのか、にあることは間違いない。ただ、景気回復があっても名目成長率の上昇より長期金利の上昇のほうが高くなるだけに、財政赤字が景気の上昇とともに大きくなることへの対応こそ一番の課題になるのだ。一刻も早い財政再建が求められるのである。

□笠井正行さん、ありがとうございました。安らかにお眠りください
先週の16日、前連合北海道会長であった笠井正行さんが亡くなられた。63歳という若さで、長い間の労働運動の第一線での激務から開放され、これからいよいよ第二の人生を、という時の死去だけに、痛ましい。
笠井さんとの出会いは、1970年代の初頭にまでさかのぼる。当時、小生が鉄鋼労連にいて、笠井さんが自治労中央本部の青年部長をされていた時、初めてお会いした。時に小生を学習会の講師として、新潟や富山にまで派遣していただいたことが始まりであった。
73年春闘の時には、夜行列車で富山に出向き、現在の又市社民党書記長とはじめて富山県職労のストライキの会場でお会いしたことを昨日のように思える。その後、北海道の自治労に移る際には、積極的に勧めてくださり、以来、北海道の自治労や連合労働運動をともに進めていくことになったしだいである。
忘れることができないのは小生の参議院選挙での先頭にたってのご尽力である。今の自分が国会で活躍させていただけるのも、笠井先輩の獅子奮迅のご努力の賜物である。この場を借りて心からのご冥福を祈りたい。合掌
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3月14日(月)
 
 
第507号 2005年3月14日

□盛況であった、東京での政経セミナー
 今年の冬はなかなか大変な豪雪であった。昨年12月に入ると直ちに根雪となり、3月になっても依然として大雪が降り、北国の人間にとって除雪が大変な今日この頃である。
 さて、先週はなかなか忙しい一週間であった。というのも、小生にとってはじめての東京での「政経セミナー」を9日の昼間に開催し、150名近い方たちが参加していただいた。当日の講師は山崎養世さんで、高速道路の無料化を提案したことで有名な方である。民主党の菅前代表の下で、次の内閣の国土交通大臣に就任を要請されたものの、残念ながら政権交代ならず、幻に終わってしまった次第である。当日は「小泉改革を越えて」というテーマで、約1時間熱弁をふるわれ、参加者のアンケートを見てもなかなか好評であった。ちなみに、山崎養世さんのホームページはhttp://www.yamazaki-online.jp/であり、ぜひとも参照していただきたい。

□久方ぶりの予算委員会での質問にたつ
 翌日は参議院の予算委員会での集中質疑のバッターに立った。当日のテーマは、定率減税の廃止と景気問題であり、主として小泉首相との税制問題を中心にした論戦を約45分間繰り広げてきた。
この問題は来年度から次の年度にかけて、小渕総理の時代に実施された所得税の減税を廃止して、その財源を基礎年金の国庫負担の2分の1へと拡大する財源に流用しようとするもので、景気との関係でこのような増税をする余地があるのかどうか、厳しく問われている問題である。とくに、デフレという下で、ゼロ金利が継続している中、国民の負担を増やすことによって再び景気を冷やしてしまう危険性があるのではないか、前回の消費税の引き上げと同じ過ちを犯すことはないのか、など多くの疑問が出されていることに対する政府側の答弁を求めたものである。
財務大臣や竹中大臣も出席していたが、主として総理大臣との論戦に持っていくべく努力し、結果的にそのことは、ほぼ実現されたのである。当日はNHKテレビが入り、全国放映されていたのであり、終わって多くの方たちから、なかなかよい質問であったとお褒めの言葉をいただいた。小生の後を受けての質問に、同僚の1期生である鈴木寛議員が立ち、教育問題と財政問題を主として質問され、なかなかよく調査し、説得力ある質疑を繰り広げていたのが印象的であった。
本当はもう少し時間があればニッポン放送株をめぐるライブドアとフジテレビのやり取りについての論戦も行いたかったのであるが、いかんせん45分という短い時間の中での質問であり、不十分さはまぬかれなかったのである。

□日米ともにリベラル改革派の退潮を嘆く
 さて、3月13日の日曜日にアメリカのシカゴ大学文学部で日本文学を研究されているノーマ・フィールドさんとお会いすることとなった。というのも友人で、朝日新聞記者を今年の2月に退職したばかりの山下君から、ぜひ一度会ってほしいという要請を受けていた。
ノーマさんはお母様が日本人でお父様がアメリカ人という血筋で、東京に生まれ、現在はシカゴ大学から1年間小樽に留学され、小林多喜二の研究をされている方である。初めてお会いし、そのあまりにもすばらしい日本語に感心しただけでなく、日本の革新勢力の退潮ぶりを指摘され、なぜ日本ではリベラルな政治勢力が元気がなくなっているのか、アメリカもブッシュの再選によって多くのリベラルな人たちが落胆し、中には海外に逃げてしまいたいと考えている者も出始めているというお話を聞くことができた。
日本とアメリカが共通の時代状況にあることを痛感させられ、もっとヨーロッパの国々、とりわけ北欧の福祉社会・政治を見習う必要があるのではないか、という点で一致した。アメリカにも労農政治勢力の伝統を引き継ぐ政治勢力があることも教えられ、決してあきらめてはいけないことも確認しあったところである。いつかシカゴで再会することを誓って雪の降りしきる札幌で名残惜しんだしだいである。
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3月7日(月)
 
 
第506号 2005年3月7日

□3年ぶりのアメリカ訪問は雪のワシントン
 2月26日、3年ぶりにアメリカを訪問した。前日、東京では雪が降ったぐらい寒かったのだが、ニューヨークでもワシントンでも大変寒く、ワシントンでは吹雪模様で、4〜5センチの積雪のため、小学校では休校になったとのこと。北海道なら毎日休校になるのでは、などと苦笑させられる一幕もあった。
 ニューヨークに立ち寄ったのは、あの9.11の現場であるグランドゼロを一度見てみたかったことがある。世界貿易センタービルには10年前に一度そばを通ったことがあるだけで、あまりその時の印象は強くなかったのだが、3年前のあの衝撃的な映像は当然のことながら強く脳裏に残っている。現場には観光客の方たちも少なからず見学にきておられ、新しい巨大なビルを建てる計画を聞いたものの、まだ工事の準備段階であった。その現場の一隅に鉄骨の残骸が、ちょうど十字架の形をしたまま残されていたのが印象的であった。あらためてテロリストたちによる、このような残虐な攻撃を二度と許してはならないことを心に誓ったしだいである。
 ニューヨークに到着してすぐ、国連大使をしておられる北岡伸一前東京大学教授や猿田公使らと一緒に昼食をとる機会があり、国連の中で日本が常任理事国になるべく涙ぐましい努力をされていることをうかがうことができた。この秋にも国連改革が実現する見込みとも言われているが、一連のスキャンダルでどうなることやら、日本の常任理事国入りもなかなか大変微妙な時期に来ているようである。

□今こそ、日本でも強力な証券取引監視機関を創るべきだ
 ニューヨークで1泊し、翌日にはワシントンに向かった。出発前にも聞かされていたものの、飛行場での厳重な検査には閉口させられた。始めから靴まで脱がされ、あらゆる金属品を、着ているものから無くするために時間がかかることこのうえない。しかしながら、つい先ほどまで見てきた9.11の記憶を振り返ってみれば、致し方ないとあきらめつつ、言われるとおり対応してきたしだいである。
 さて、ワシントンでは残念ながら政府関係では財務省や経済関係閣僚とのアポイントメントが取れず、FRBのコーン理事とSECのポール・カンポス委員との懇談が実現できた。この2つの組織については、懇談した内容については公開しないという条件がつけられており、ここで会談の中身を明らかにできないのであるが、SECについては、日本でも同じような強力な権限を持った第三者機関を作るべきだ、と主張してきただけに、今後ともその機能をもっともっと知る必要があることを痛感したところである。

□多くの上下両院議員との懇談が実現
 一方、アメリカの議会関係者との会談はまことに実りあるものとなった。特に上院議員の有力者の方たちと1時間ばかりの時間をとっていただき、安全保障の問題として北朝鮮や中国問題について、経済問題としてはアメリカの双子の赤字問題と、それに関連して為替の問題について多くのディスカッションを繰り広げてきた。同じ共和党といっても、なかにはレーガン時代の経済政策である極端なサプライサイドに立つ人がいると思えば、共和党なのに民主党ではないかと思えるリベラルな年金改革を打ち出す上院議員もいて、なかなか多様なアメリカの議会の姿を知ることができた。願わくば一回だけでなく、これからも継続した議員間交流を進めていければ、より良い関係が築けると痛感した次第である。
 多くの議員から強く要請されたことにアメリカ産の牛肉の輸入再開問題があったことにふれておく必要がある。日本の全頭検査について、何時になったら是正されるのか、いらだつ気分がワシントン全体に横溢していることを痛感させられた。日本の消費者の安全志向の強さを説明しても、まともに受け止めてもらえない雰囲気が強く、日米間の大きな摩擦に発展しないよう、早急に解決しなければ大変だと痛感したしだいである。

□お知らせ
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